紫波町では町民待望の図書館づくりが始まっています。

設計から、本が棚に入るまで、どうやって図書館ができるのか?そのプロセスを町の皆さんと一緒に追っていきたい!

そんな思いから、図書館ができるまでの記録を司書の日々から綴っていくことにしました。
図書館を一からつくるという一生に一度あるかないかの経験。

初めてなのは町の皆さんと同じです。 そこに立ち会える幸せを感じながら、最善の道を模索して悩みながら進んでいます。
紫波町の誰もが困ったとき、悲しいとき、楽しいとき、それ以外の何でもないときにも

「図書館に行こう!」と自然に足が向くような、頼れる存在になれますように。



2010年8月26日木曜日

日詰まつり


日詰商店街を通るにぎやかな山車

写真の腕がいまいちで、わかりづらいですが、
商店街が一変した日詰祭りの夜。

こんなにたくさんの紫波町民を見たのは初めてです。
商店街がびっしり人で埋め尽くされました。

子どものよく通るかけ声とともに、
毎年作り替えられるという力強くて美しい4つの山車が
進んでいきます。

2010年8月25日水曜日

模型でみると…


設計事務所さん作、模型です。

紫波中央駅から正面には、
このような通り(緑の大通り、ブールバール)が出現します。

図書館は左側の建物一階部分の予定です。
これは初期の設計に基づいた模型で、
完成イメージはこのとおりはありませんが、
緑の木陰のもとで、本を読んだりすることができそうです。

図書館にとっては、とてもうれしいプレゼント。
岩手公園敷地内にあった旧岩手県立図書館にも
木陰のベンチがいくつもあり
そこで本を読むのが至福の時間でした。
めざせ「緑陰で読書」図書館!

2010年8月20日金曜日

設計協議


設計協議のようす

設計業者さんと、打ち合わせです。


設計の段階から、実際に図書館を運営する司書が参加することは
大変まれなことだと、以前お聞きしました。


文字通りの「図書館をつくる」仕事です。
「いつか図書館をつくるのが夢」と思い続けていたけれど、
本当に叶う日が来るとは。


願い続ければいつか叶うというのは本当ですね。


さて、本日はこちらの意見を設計側に伝えるという序の段階でしたが、
特に気になったのは、図書館の床材。


設計側から根津美術館の展示室1~6で使われている床材(コルク材)の提案がありました。
図書館の床は、フローリングやカーペットが一般的。


後日、根津美術館で実物を見て、触れて、踏みしめてきましたが、
コルクと思えない質感とデザイン。


硬すぎず、歩きやすく、掃除もしやすく、
ぴったりな材質に思えました。


が、コスト面からは厳しいとのこと・・・。
理想は高くもちたいですが、現実には予算の壁があります。


専門家のみなさんと知恵を絞りあって、最上のものがつくれたらいいですね。

2010年8月12日木曜日

自転車の町


意外と知られていないようですが、
紫波町は自転車競技をする人たちにとってうれしい町。

なんと!町営の自転車競技場があります。

紫波自転車競技場の設置は1968年。町内の高校には自転車部もあり、
OBの競輪選手(紫波町在住)佐藤友和さんは
先日8月8日のG1で優勝されました!おめでとうございます!


写真ではわかりにくいですが、初めて目にしたバンク(走行路)はかなりの傾斜。

自転車で走ることはおろか、立つことさえできるかどうか。

一般の無料開放日は、9月12、26日、10月3日いずれも日曜AM10時から12時だそうです。
興味ある方はこの機会にぜひ!(*2010年度は終了しました。)
そしてもうひとつ、葡萄畑や林檎畑の横を疾走するロードレースコースもあります。
それはまた今度。

古代ハス


ブログタイトルの下の写真は、現在、五郎沼→古代ハス→紫波町競輪場→金山太鼓と変わっています。
五郎沼では古代ハスが見頃(8月上旬現在)。



近くにこの古代ハスのいわれが記された看板がありました。

800年以上前の五郎沼の蓮が、奥州平泉・金色堂の藤原泰衡の首に手向けられ、その種子が大賀博士と生命工学によって今によみがえり、こうして元の沼にかえってくるとは、なんとドラマチック!



咲き始めは鮮やかで瑞々しい色。
花はもちろん美しいですが、葉の上で玉になった朝露も見入ってしまいます。

2010年8月10日火曜日

志波三山(しわさんざん)


志波三山

夕日が沈んだ数分間のマジックアワー。本庁舎屋上からの夕日です。

シルエットになった3つの山は志波三山と呼ばれ、紫波郡を代表する山々です。

左から、頂上が台形になっている東根山(あづまねさん)、中央の三角が南昌山(なんしょうざん)、右側が箱ヶ森(はこがもり)。

紫波町のシンボルは東根山。東根太郎の昔話が眠っています。
紫波町に伝承される昔話は遠野市に負けない豊富さだと聞きました。
大切に受け継がれてきた遠い紫波の祖先からの声。

未来の紫波の子どもたちに残せるよう、できるだけ収集して、図書館から発信したいものです。

2010年8月5日木曜日

胡堂文庫の整理

                     胡堂文庫の本を整理

昭和38年に、銭形平次で有名な作家、名誉町民の野村胡堂が
基金を贈ったことからスタートした胡堂文庫。
町の唯一の図書室としてがんばってきました。
その中から新しい図書館へ持っていくものの選別をしています。
小さいとはいえ、4万7千冊以上。
胡堂文庫の思い出の本たちから
お別れする資料を選ぶのは、つらい作業です。
一冊一冊見て選別するので、時間がかかります。

2010年8月4日水曜日

新しい図書館とは?

 
 
 こんな図書館がほしい!!という町の皆さんの10年の思いがつまった
「紫波町図書館基本構想・基本計画」が昨年、教育委員会より発行されました。
コンセプトは「知りたい」「学びたい」「遊びたい」を支援する図書館。
15ページに及ぶ構想の中から、それを実現するためには、実際どうやって運営するか?それにしたがってどんな資料を集めるか?
運営方針や収集方針を作ります。
図書館の方向付けとなるだけに慎重に考えます。