紫波町では町民待望の図書館づくりが始まっています。

設計から、本が棚に入るまで、どうやって図書館ができるのか?そのプロセスを町の皆さんと一緒に追っていきたい!

そんな思いから、図書館ができるまでの記録を司書の日々から綴っていくことにしました。
図書館を一からつくるという一生に一度あるかないかの経験。

初めてなのは町の皆さんと同じです。 そこに立ち会える幸せを感じながら、最善の道を模索して悩みながら進んでいます。
紫波町の誰もが困ったとき、悲しいとき、楽しいとき、それ以外の何でもないときにも

「図書館に行こう!」と自然に足が向くような、頼れる存在になれますように。



2011年12月16日金曜日

ひと足先に図書館へ

寒さに負け、ついに湯たんぽを買いました。


どうもみなさんこんにちは。ノスケです。






図書館を含む「オガールプラザ」の着工から約3か月半が経ち、

建設地もだいぶ様変わりしてきました。



オガールプラザの東側、町道希望ケ丘線から見た工事状況 (12月15日撮影)


現場の周りの囲いの上からハミ出て見える部分もかなり多くなり、その大きさが実感できます。



図書館のオープンは来年夏以降の予定ということで、まだまだ先ですが、

今回はひと足先に図書館の中をご案内します!







まずは図書館が入るオガールプラザ全体の外観イメージから。

図書館は建物の中心部分に入ります。




手前側(東側)が紫波中央駅。奥にはサンビレッジ紫波も見えます。



図書館と地域交流センターの平面図(1F)


なが~いアーケードの途中にある東側の連結棟から建物に入り、

地域交流センターを通り抜けると、いよいよ図書館です (゚д゚)(。_。)( ゚ー゚)キョロキョロ




出入り口に一番近い場所にあるのが児童コーナー。



児童向けの本がたくさん並びます。

子どもたちの楽しげな声が聞こえる、にぎやかなコーナーになることでしょう。




館内を見渡すと、緑色の何かが見えますが、これはおはなしのへやというスペースです。







普段は紙芝居や大型絵本を置く場所になる予定ですが、

お話し会を開催する時などには、カーテンを閉めることでおはなしのへやに変身します☆





おはなしのへやのすぐ隣にはあかちゃんのへやがあります(・ω・)






あかちゃんのへやには、幼児向けの本のほかに、

育児書や、パパママ向けの本、雑誌なども置く予定です。


もし赤ちゃんが「おなかすいたよ~」と訴えかけてきたときには、

隣にある授乳室をご利用ください。子ども用トイレも完備しています。







児童コーナーを抜けると、中高生向けのティーンズコーナーがあり、

その先は大人向けのコーナーへと続いていくのですが、、、




まだまだお見せしたい所が山盛りで、長くなってしまいそうなので今回はここまで m(_ _)m


それではまた次回 (。・ω・。)ノ~


※掲載した画像の内容はすべてイメージです。

2011年11月24日木曜日

紫波町の本ができるまで その弐

みなさんこんにちは。ノスケです。


紫波にも初雪が降り、冬の訪れを感じる今日このごろ ((((」゚ロ゚)))))

寒さで丸まりがちになる背中をシャキッと伸ばし、

図書館準備室では今日も本の登録作業が続いています。



「紫波町の本ができるまで」と題してお伝えした前回に続き、

今回も「紫波町の本」が完成する様子をお伝えします。




3.ウチの子になるその前に


紫波町に限らず、他の図書館でも行われている「装備」。

現在、準備室では古書店から購入した本や、まだ装備が施されていない

中央公民館図書室(胡堂文庫)にあった一部の本に装備をしている最中です。


胡堂文庫の装備作業



装備は次の手順で行います。

1.背ラベルを作って貼る
(本の背に貼られている数字などが印字されたシール。本の住所を表しています)

2.バーコードを貼る
(本を識別するためのバーコード。一冊一冊すべて違います)

3.ICタグを貼る
(電波を受信するためのアンテナ。詳しくは本を装備する その2をご覧ください)

4.フィルムで本を包む
(汚れや水分などから本を守るための透明なフィルム。)




表紙の絵や文字の場所、カバーの有無は一冊一冊違い、

貼るものの場所もそれぞれ変わります。

また、本によっては付録が付いているものもあります。

その場合は、本に付録をどうやって付けるかも一冊一冊変わります。


装備はその本に合わせて内容が変わる・・・ちょっとだけ高度な作業です(*゚o゚*)



さあ、装備が終わったらいよいよ「登録」です。




4.仕上げ


装備が施された本は、「登録」という最後の作業工程へ。

登録とは、タイトル、著者、出版者、出版年、ページ数、本の大きさ、金額、

本の種類、図書館内で本が置いてある場所など、

ここには書ききれないほどたくさんのデータをコンピューターに入力する作業です。



入力を間違ってしまうと、本が検索できなくなってしまったり、

図書館の中で行方不明になってしまうこともあります。

そのようなことが起こらないよう、一冊一冊丁寧に登録していきます。




ここまでの様々な準備作業を経て、晴れて「紫波町の本」の出来上がりです☆


登録まで終わった本は、その本が置かれる棚の番号などが書かれた箱に入れられ、

みなさんの手に渡るその日まで、しばしの休憩に入ります (- -)。0O










たくさんの思いが込められ、たくさんの人たちによってつくられた「紫波町の本」。

携わったすべての人が、その本がみなさんの手に渡る日を心待ちにしています。



私たち図書館準備室はその日に向け、今日もまた新たな箱を開けます。

2011年11月14日月曜日

紫波町の本ができるまで


今、たくさんの思いが詰まった箱が開けられました。



私たち図書館準備室職員一同は、

皆さんの「あの本が読みたい」や、「このことについて調べたい」

にお応えしていくため、この箱の一冊一冊を「紫波町の本」にする作業をしています。



では一冊の本がどのように「紫波町の本」になっていくのか?

その準備作業の様子を2回にわたってお伝えします。




1.本が届くまで


新図書館には来年度の開館時、約6万冊の本が置かれている予定です。

そのうち約半分は中央公民館図書室にあった本で、残り半分は新しく購入する本です。

それらの本を購入するには、まず本を選ぶ作業「選書」をします。



「どのような本が読まれるか」

「紫波町のニーズに合った本は何か」


などを考慮しながら、毎日200冊以上を選書しています。

選び方は、本のカタログを見たり、他の図書館の蔵書や新聞雑誌の書評を参考にしたり、

書店でリサーチしたりと様々です。




選んだ本は主に以下の方法で購入しています。


・ 紫波町の書店納入組合からの購入

・ 本の取次ぎ会社からの購入

・ 古書店からの購入(入手困難なもの)



発注してから本が準備室に届くまで、最短で約3週間。

首を長くして待ちます ('ε')



2.本のおめかし



発注した本が届き、箱を開けるときはちょっとワクワク (*゚ー゚)

新しい本の匂いに包まれます。





取次ぎ会社から購入した本と、書店納入組合から購入した本は、

あらかじめバーコードや背のラベルシールが貼られ、透明なフィルムで保護されるなど

「装備」が施されて納入されます。







この装備は一冊ずつ手作業で購入したすべての本に行われています。






しかし、古書店から購入した本は装備がされていませんので、

準備室の職員やNPO職員さんが装備を行います。



ここまでで「紫波町の本」が約半分完成です☆


準備室に本が届くまでの間には、

本の著者、出版社の方、本を運ぶ方、取次会社の方、紫波町の書店納入組合の方、

装備をする方など、たくさんの方々が関わっています。



次はこのたくさんの思いが詰まった大切な本に、

一冊ずつデータを登録する作業なのですが…





続きはまた次回。

もうストーブが手放せないノスケ でした(。・ω・)ノ゙

2011年10月21日金曜日

みんなでつくる図書館

みなさんこんにちは。実は冷え性、ノスケです(x_x;)


このブログのタイトルバックの画像を最新の建設予定地にしてみました。

日ごと変化していく現場の様子を10日程度の間隔で更新していく予定です。

ちなみにこの写真は、現場のとても高い足場(?)から建設会社の方が撮っています。

ノスケはあんな高いところ無理デス・・・(゚口゚;)



さて、図書館準備室の引越しから1か月以上が経ち、

準備室での作業も軌道に乗りつつ慌ただしくなってきました。

そんな状況を助けてくれる心強い味方が、NPO法人紫波文化交流の皆さんです。

常勤でテヅカ、ノスケと一緒に働いているのが、カンノ、サワダ、ヨシノの3人。

(詳しくは自己紹介ページをご覧ください)

今日は本に保護フィルムを貼る作業。匠の技!(・д・)

そして毎週火~木曜日の午前中にも、他のNPO会員のみなさんに

お手伝いをしていただいています。



本にフィルムを貼る作業や、中央公民館図書室で読まれていた本を新図書館用に

再登録しなおすための作業、時には重い荷物の運搬などなど

本当に多くの仕事のお手伝いをしていただいています。

この協力が無ければ、おそらく開館に間に合わない・・・(゚口゚;)


図書館の開館に向けた準備は、こうしたNPOさんの協力や、

町民のみなさんのご理解のもとに進められています。


「みんなでつくる図書館」をめざして、準備作業は今日も続きます☆

2011年10月6日木曜日

他館見学の旅 ~福島県白河市~

みなさんこんにちは。急激な季節の変化についていけないノスケです(・◇・;)


久しぶりのブログ更新です。

すみません。こんなペースです (-"-;



さて、図書館を含むオガールプラザの建築工事もはじまり、

準備室の作業も本格的になってきた先月末、わたし達は先進的図書館の見学に行ってきました。


外観の写真を撮り忘れる痛恨のミス w(゚ロ゚;


見学先は福島県白河市にある白河市立図書館。

当初、今年4月末の開館を予定していましたが、震災の影響で開館が遅れ、

7月24日に開館したばかりの新しい図書館です(*゚▽゚)

東北本線白河駅がすぐ目の前にあり、東北新幹線新白河駅や国道4号線にも近く、

とても利用しやすい立地です。(紫波からは車で片道約3時間半ですが…)




2階まであるひろ~い館内には、12万冊を超える蔵書と、250席もの座席があります。





館内に入るとすぐ横にカウンターがあり、「こんにちは!」と、職員の方の気持ちいいあいさつ。





印象に残ったのは、統一された館内のデザイン。

書架、座席、案内サインなど、どれを見てもすべてがスタイリッシュ!Σ(゚д゚;)

落ち着いて読書ができそうです。



絵本や紙しばいがならぶ、“おはなしの部屋”ならぬ“おはなしの小屋”


地域資料のコーナーにならぶ伝統工芸品の白河だるま

洗練されたデザインの中にも遊び心がある館内はとても刺激的で、

時間を忘れて館内のあらゆるところの写真を撮ってしまいました。


案内していただいた副館長さんからは、準備段階から今日までのご苦労されたお話や、

大変参考になるアドバイスなどをいただきました。ありがとうございます。

機会があったら今度は利用者として訪れてみたいです。



この白河市立図書館のように、利用した人が「また利用したい」と

思える図書館づくりをしなければならない!

そう感じることができた有意義な見学でした。



白河市立図書館
  福島県白河市道場小路96-5
  ホームページ http://www.shiwarakawa.fukushima.jp/ (白河市HP)



白河ラーメンおいしかった~(゚∇゚)

2011年9月16日金曜日

胡堂文庫DNA

みなさんこんにちは。
夏風邪がなかなか治らないノスケです Σ(゚Å゚)



ブログを開設して以来、「ブログ見たよ!」という声をいただくようになりました。

オガール娘。のブログほど頻繁に更新できませんが、

思い出した頃に覗いていただければ、きっと(たぶん)更新されているはずですので、

どうか温かく見守っていただければと思います。



前回、引越しの様子をお伝えしましたが、

実はまだ全く手をつけていない部屋がありました… (゚Д゚;)!



図書室のいちばん奥、一般書コーナーです。


手付かずだった一般書コーナー


そびえ立つ棚にほぼ限界までギュっと詰まった本。

その数約1万冊の本に両側から襲われるような感覚の中で、

本の選別作業を行いました。




新しい図書館には新しい本がたくさん置かれる予定ですが、
ここにある本、いわば「胡堂文庫DNAを受け継ぐ本」も新しい図書館で読まれ続けます。

(長年の利用で劣化が進み、今後の利用に耐えることのできない本を除きます)





どんなに出版年が古くても、

その人が初めて出会う本は、

その人にとっては「新しい本」。


1冊1冊が町の大切な財産です。

2011年9月6日火曜日

図書館準備室引越し完了!

みなさんこんにちは。ノスケです。


9月1日、2日と図書館準備室では引越し作業を行いました。

今までの中央公民館の講義室から8月31日に閉館した隣りの中央公民館図書室

(胡堂文庫)へ、その距離わずか1メートル、時間にして徒歩2秒の引越しです。


しかしこの引越し、単純に荷物を運ぶだけでなく、、、




図書室の本をせっせと箱に詰めて、、、




詰めてつめて、、、




積んでつんで、、、 (・・;




棚をバラして、、、(TдT;)




講義室の荷物は、徒歩2秒の距離をみんなで手渡しして、、、((;△;))




ようやくカタチになりました。(すでに散らかっていますが…)


図書館準備室のメンバーのほかに、公民連携室、中央公民館の方々にもお手伝いいただき、

予定よりもかなり早く作業を終えることができました。


暑いなかの作業で大変でしたが、引越し終了後には何とも言えない充実感がありました。

そして何より、人のチカラはスゴイなぁと実感です。

2011年8月24日水曜日

ブログ、始めました。


みなさんはじめまして。

紫波町図書館準備室のノスケと申します。

このたび、紫波町の新図書館が完成するまでを綴るこのブログをメインで担当することになりました。
拙い文章ではございますが、以後よろしくお願いいたします。



さてこのブログ。
みなさんにお見せするのは今日が初めてなのですが、、、
実は昨年の7月から記事は書き溜めてありました。
諸事情により公開には至らない状態でしたが、このたびようやく日の目を見ることになり、ホッとしています。 ^^/

その大事にだいじに温め抜いた記事は「ブログアーカイブ」からご覧ください。→


今後は新図書館が完成するまでを様々な角度からご紹介していきたいと思っています!
実質初投稿となる今回は図書館準備室のメンバーを紹介します!




テヅカ 紫波町企画課公民連携室図書館専門嘱託員
楽しいこと:図書館を一からつくっている今、このとき。
 悲しいこと:本がたくさん詰まった段ボールを持ちたくても持てないとき(腰痛)。
 ささやかな野望:インターネットやスーパーのように、みなさんの生活の一部にとけこみ、『行ったら必ずいいことがある』図書館に!




カンノ NPO法人紫波文化交流職員
「町に図書館ができて良かったと言われるように、お役にたつ図書館を目指してがんばります。」




ヨシノ NPO法人紫波文化交流職員
「紫波町のみなさんが毎日来てくれるような、魅力的な図書館になるようにがんばります。」




サワダ NPO法人紫波文化交流職員
「紫波の豊かな自然やおいしい野菜、人の優しさが大好きです。紫波町のみなさんの暮らしを支える、楽しい図書館をつくっていきたいです。」




ノスケ 紫波町企画課公民連携室図書館準備嘱託員
「紫波町のヒト・モノ・コトを現在勉強中。『町民のみなさんにとって役立つ図書館』をつくるため、一生懸命頑張ります。」


 図書館準備室
  ~8/31(水) : 中央公民館図書室となり講義室
   9/1(木)~ : 中央公民館図書室

 〒028-3305
  紫波郡紫波町日詰字下丸森24番地2
  TEL 019-672-2918(企画課公民連携室直通)