紫波にも初雪が降り、冬の訪れを感じる今日このごろ ((((」゚ロ゚)))))
寒さで丸まりがちになる背中をシャキッと伸ばし、
図書館準備室では今日も本の登録作業が続いています。
「紫波町の本ができるまで」と題してお伝えした前回に続き、
今回も「紫波町の本」が完成する様子をお伝えします。
3.ウチの子になるその前に
紫波町に限らず、他の図書館でも行われている「装備」。
現在、準備室では古書店から購入した本や、まだ装備が施されていない
中央公民館図書室(胡堂文庫)にあった一部の本に装備をしている最中です。
胡堂文庫の装備作業
装備は次の手順で行います。
1.背ラベルを作って貼る
(本の背に貼られている数字などが印字されたシール。本の住所を表しています)
2.バーコードを貼る
(本を識別するためのバーコード。一冊一冊すべて違います)
3.ICタグを貼る
(電波を受信するためのアンテナ。詳しくは本を装備する その2をご覧ください)
4.フィルムで本を包む
(汚れや水分などから本を守るための透明なフィルム。)
表紙の絵や文字の場所、カバーの有無は一冊一冊違い、
貼るものの場所もそれぞれ変わります。
また、本によっては付録が付いているものもあります。
その場合は、本に付録をどうやって付けるかも一冊一冊変わります。
装備はその本に合わせて内容が変わる・・・ちょっとだけ高度な作業です(*゚o゚*)
さあ、装備が終わったらいよいよ「登録」です。
4.仕上げ
装備が施された本は、「登録」という最後の作業工程へ。
登録とは、タイトル、著者、出版者、出版年、ページ数、本の大きさ、金額、
本の種類、図書館内で本が置いてある場所など、
ここには書ききれないほどたくさんのデータをコンピューターに入力する作業です。
入力を間違ってしまうと、本が検索できなくなってしまったり、
図書館の中で行方不明になってしまうこともあります。
そのようなことが起こらないよう、一冊一冊丁寧に登録していきます。
ここまでの様々な準備作業を経て、晴れて「紫波町の本」の出来上がりです☆
登録まで終わった本は、その本が置かれる棚の番号などが書かれた箱に入れられ、
みなさんの手に渡るその日まで、しばしの休憩に入ります (- -)。0O
たくさんの思いが込められ、たくさんの人たちによってつくられた「紫波町の本」。
携わったすべての人が、その本がみなさんの手に渡る日を心待ちにしています。
私たち図書館準備室はその日に向け、今日もまた新たな箱を開けます。